7月の誕生石でもあるルビー。誕生石の中でもダントツの存在感があるこの深紅の宝石について詳しく見ていきましょう。
そもそもルビーとは、コランダムと言う鉱物の中の赤色のものを差し、その他全ての色をサファイヤと読んで区別しています。
ルビーは血を連想させることから、毒蛇にかまれた時の傷などの手当てに効果があると思われていたり、毒薬に対する解毒剤、あるいはコレラから身を守り、血や熱に対して効き目のあるお守りとされてきました。
また、赤は神経を興奮させる色と言われており、嫉妬や愛への邪念を払ってくれる力を持つ石として、ギリシャ・ローマ時代からスピリチュアル・ストーンとして扱われてきました。
色について
ルビーの最高の色、もっとも価値のある色をピジョンブラッド(鳩の血)の色に例えられます。
その色合いはごくごくわずかに紫色を帯びた濃いめの赤で、高度の鮮やかさを持つものです。
ミャンマー産に多いと言われますが、全世界の需要を満たすのはわずか1%に過ぎないと言われています。
ルビーは紫外線が当たると赤く輝く性質を持っています(蛍光性)。暗闇でルビーに紫外線を当てると赤く輝くのが分かるはずです。
この性質は他の赤色透明石、ガーネットやスピネルといった宝石ではみられませんので、これを利用して簡単に識別することができます。
高度について
ルビーの硬度はモース硬度で9の強さで、ダイヤモンドに次いで高い宝石となっています。
ひっかいたり摩耗に対する力に強く、熱、薬品に対しても高い抵抗力を持っています。
その上退色性もないので、色の落ちる心配もありませんから、毎日つけて長く楽しめる宝石と言えます。
余談ですが、ふりがなを「ルビ」と言うのはルビーから来ています。
イギリスで印刷活字の大きさをポイントで表していましたが、5ポイント前後の活字には古くからニックネームとして宝石の名前がつけており、5.5ポイントをルビーと言っていました。
日本のふりがな用7号活字はイギリスの活字の5.5ポイントにあたり、ふりがな用活字をルビーと呼ぶようになり、いつしか詰まって「ルビ」と言うようになったそうです。
※参考文献:ジュエリーブック 齋藤貴子著 ナツメ社
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いかがでしたか?
ルビーは赤い色も魅力的ですが、鉱物としての性質も興味深いものがありますね。
天然石のジュエリーがお好きであれば、自分好みの赤を探してルビーをコレクションに加えてみてはいかがでしょうか。